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新春に寄せて

2026年01月19日 15:59

新年に寄せて


昨年、私にとって大きな出来事が二つありました。


ひとつは、長年お世話になったバレエの恩師が旅立たれたこと。

もうひとつは、私たちにとっての聖地であり、長い歴史を刻んできた帝国劇場がクローズを迎え、その最後のコンサートに出演させていただいたことです。


恩師が最後に観てくださった舞台は、

ミュージカル『シスターアクト』札幌公演でした。

ここに掲載している写真は、そのときの一枚です。

先生はもう、この世にはいません。

けれど、日々の稽古の中でかけていただいた数々の言葉と、舞台に立つ心構えは、今も私の中で生き続けています。


今年、私は再び『シスターアクト』に出演いたします。

きっと先生は、どこかで観てくださっていると信じています。そして「できないところは必ず稽古して帰りなさい」という静かな言葉を思いだしています。舞台の楽しさはもちろん、自分に向かい合うことを教えてくださったのはを先生です。



バレエは、本当に小さな頃から始める芸事でもあります。小さな子どもを一人の人間として信じ、育てていくことに、どれほどの忍耐と時間が必要なのか――

その意味を、最近になって実感するようになりました。

新しい年も、一つひとつの出会いと時間を大切に舞台と、教育の現場に誠実に向き合ってまいります。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。

岩﨑亜希子